ポップコーンダイアリー

映画の感想を書きなぐるブログ

『ULTRAMAN』


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 久々にブログを更新します。初めましてorお久しぶりです。トミオと申します。

 

 早速ですが、大ヒット中の『シン・ゴジラ』と同じリアル路線の本作がツイッターで度々話題になっていたので、気になって5年ぶりぐらいに再見しました。

 

 いや、凄く面白かったんです。ただ、所々受け入れ難くて。

 

 例えばラストのウルトラマンvsザ・ワンの最終決戦。「俺は空を飛べるんだ。」的な台詞はめっちゃグッと来て、涙目で観ていたんです。でも、ザ・ワンの死に方が光の粒でサーみたいな特撮お決まりの感じで、少し乗れなかったというか。

 というのも、製作されるはずだった続編で"怪獣との交戦による犠牲や災厄"がテーマにされるということらしかったので、益々ザ・ワンの死骸残ってたりしてほしかったな.....と思ったりしてました。

 

ただ、CGと特撮部分の使い分けの見事さだったりして、『シン・ゴジラ』を観た後に観るとより楽しめる作品なのでは?と思いました。

IMAX次世代レーザー版スターウォーズ!!!

Twitterの洋画好き界隈の方々が「いいぞ」「ヤバイぞ」というので、行ってきましたよ。『スターウォーズ フォースの覚醒《次世代レーザーIMAX・3D版》』@109シネマズ大阪エキスポシティ!!!!!

いやね、まず劇場にはいるまでの通路が長いから、その分どんな馬鹿デカいスクリーンが入ってるのかと思ったら.....





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デカい!!とにかく26×18の巨大スクリーンがそれだけで存在感を放っていまして、それだけでなんか感動的なわけですよ!
そして、話題になっていたIMAXフィルムで撮影された"ミレニアム・ファルコンの発信"シーンがその巨大スクリーンに写されたときの実在感。スゴかったです。しかも4K、普通のIMAXの解像度が2Kなので、全てが他のIMAXを上回っているんです。 そこの1シーンだけで「行って良かった.....」と思いました!
他の劇場と比べるとこんな感じ↓

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と、褒めるのはここまで。ここからはレーザーIMAXの問題点について話していきたいと思います。
まず、眼鏡ユーザーの私にはここのIMAX3Dメガネは着けづらいなぁと思いまして。なので、2回目は自分のメガネと3Dメガネを縛ってみたりしました。この3Dメガネ、Dolby3Dシステムのメガネに似てると思ったら、裏側に"product by Dolby3D"のような文言が書いてあって、やっぱりな、と思ったりしました。
次に、上記のIMAXフィルムでの撮影部分以外の撮影部分が画面のアスペクト比が変わっていて、見にくいかなと思ったりもしました。


愚痴ったりもしましたが、何度も言うようにIMAXフィルムで撮影されたシーンが巨大スクリーンいっぱいに映し出されたときの興奮は実際に行かないと味わえないし、IMAX70mmフィルムカメラで撮影された『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』も3月に公開されるので、それもまた楽しみに待ちたいと思います。

【ネタバレ有】ピンクとグレー

いやー、喰らった。もう脳天ガツンみたいな、あれをジャニーズが書いたのかと思うと、本当に恐ろしい。
あらすじはというと.....
大人気スター俳優・白木蓮吾が、突然、死んだ。 第一発見者は幼い頃からの親友・河田大貴。 蓮吾に何が起きたのか?動揺する大貴は、数通の遺書を手にする。遺書に導かれ、蓮吾の短い人生を綴った伝記を発表した大貴は、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れる。初めてのキャッチボール、バンドを組んで歌ったこと、幼馴染のサリーをとりあった初恋…。いつも一緒で、いつも蓮吾が一歩先を進んでいた―。輝かしい青春の思い出と、蓮吾を失った喪失感にもがきながらも、その死によって与えられた偽りの名声に苦しむ大貴は、次第に自分を見失っていく。なぜ、蓮吾は死を選んだのか?なにが、誰が、彼を追い詰めたのか?(TOHOシネマズHPより抜粋)



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と、ここまでの話は実は劇中劇であり、本物の大貴が蓮吾=真吾の役を、大貴の役を真吾の後輩の俳優が演じていたということがキャッチコピーで謳われていた開始62分後に明らかになる。ここから先は芸能界の闇、秘密クラブや共演者同士のスキャンダルに本物の大貴が巻き込まれていくなかで、親友の"本物の鈴木真吾=白木蓮吾"を見つけていくという物語になっていく。


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しかし、結果的に大貴は本当の鈴木真吾という人間は見つけることが出来ないまま物語は終わりを迎える。いや、これがこの物語の恐ろしいところである。
結局は恋人だろうが友達だろうが所詮は赤の他人であり、その他人の事など理解できないだろうという画面からの問いかけに観客はハッとさせられるはずだ。今となりに座っているこの子は今何を考えているかなど分かりはしない。そんな鋭いメッセージ性を含みながらも、最後には一筋の光を感じさせる、なんとも愛しい作品だった。

【ややネタバレ有】『クリムゾン・ピーク』

デル・トロ作品は『パシフィック・リム』と『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』しか観てないのですが、『マイティ・ソー』シリーズのロキ役で知られるトム・ヒドルストンが出演ということで、初日に観てきました。
あらすじはというと、実業家の父を持つイーディスは、死んだ母親の亡霊と彼女のささやく「クリムゾン・ピークに気を付けろ.....」の警告に悩まされてきた。ある日、父親を訪ねてきた準男爵のトーマスと恋に落ちたイーディスは、やがて結婚。彼とその姉ルシールが暮らす屋敷に引っ越すが、そこには大きな秘密が隠されていて.....というもの。
この映画はとにかく、女優陣が凄い。ジェシカ・チャスティン演じるルシールは登場してすぐに「コイツ、なんかあるな」と思わせるものがあり、サイコ感が顔ににじみ出ちゃってる部分がありました(ある意味「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクに匹敵するかも)。新妻に春画見せる下りも、「えっ、頭悪い子の設定なの?」と思ったりもして。


この人がかなりヤバイです。
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ミア・ワシコウスカもいかにも世間知らずの女の子から、後半に進むにつれなんとかこの状況から脱出しようとするホラーヒロインに変わっていて、観てて応援したくなりました。
そして、なんと行ってもこのダブルアクトレスクライマックスのタイマンバトルが観れたのが良かった!このシーンのためにこの映画観たぐらいの爽快感がありました。
一方のトムはというと、なんだか姉の捨てゴマ感があって惜しいな、と。途中で明かされるこの姉妹の近親相姦も結局は姉が子の家を守るためにしていたことのようにしか感じなかったというか.....。


惜しいなぁ.....
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まあ、この作品通じての雰囲気だったりとかは結構好きだったので、80点ぐらいかな~と思います。

2015年は映画がとてつもない当たり年だった話。

このブログの1発目に何を書こうか迷っていたのですが、やはりこれしかないなと。何せアベンジャーズの続編とスターウォーズの新作が公開されただけでも凄いのに、ロッキー、007、M:I、ジュラシック・パークの続編など凄まじい映画祭りだったなと、今振り返っても「本当に生きててよかった.....」と思いました。まさにこんな気分。

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それ以外にも洋画は『ピッチ・パーフェクト』や『草原の実験』など、大作以外にも、素晴らしい作品に出会えました。
日本映画ももちろん良作がたくさんありました。
原田眞人監督の新作が2本も公開され(駆け込み女と駆け出し男、日本のいちばん長い日)、どちらも非常に良く出来た作品で「この人はRETURNのようなアクションよりこういう人間ドラマの方が向いているんじゃないか」と思ったりもしました。

今年の原田作品は戸田恵梨香さんの演技が印象的でした。
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塚本晋也監督の『野火』も以前から注目していた作品で、あの戦時下の極限状況での生きるための選択は、劇団四季の『ひかりごけ』の様でもあり、先述の『日本のいちばん長い日』と合わせて、終戦70年の今年に戦争を知らない私たちの世代が観るべき映画だなと感じました。
今年の日本映画で賛否を分けたのが、実写版『進撃の巨人』『進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド』だと思います。僕は前編を完成披露試写と109シネマズ川崎のIMAXで、後編をTOHOシネマズ新宿のIMAXでそれぞれ観賞したのですが、僕は普通に楽しめ、特に後編のエレン巨人とヨロイ型巨人の対決は滅茶苦茶燃えました。なので、僕としては全然アリでした。むしろIMAXで見てよかったなとも思いました。
そして、なんと行っても今年のマイベストは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』です。初回観劇時は自分でもここまでハマるとは思ってもいなかったのですが、2回、3回と観てるうちに「この映画、ヤバくね!?」と思うようになりまして。特に立川シネマシティの極上爆音上映はあのIMAXも凌ぐ迫力があり、4DXも《水の小田原》と呼ばれた小田原コロナワールドシネマと《揺れの平和島》と呼ばれたシネマサンシャイン平和島の座席の動きを最大にした"エクストリーム4DX"にも参戦し、先日池袋の新文芸坐で行われた"カウントダウン絶叫上映"にも参戦し、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

今年はイモータンに命を捧げたくなる一年でした。
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以上、長くなりましたが2015年の映画界がとてつもなかったという話でした。